多様化する子供の習い事
現在においては小学生のうちほとんどの子供が何らかの習い事に通っています。
少子化が進んでいる現状とは反対に子供一人当たりにかける教育コストは年々高くなる傾向にあり、選択肢の広さもかなりのものとなっています。
学習塾一つにしてみても本格的な受験対策をするところだけでなく、発想を広げるための自主研究をする習い事があったり、IQを高めることを目的とするところがあったりと目的にも複数の種類があります。
スポーツにしても野球やサッカーなど人気のあるスポーツはもとより、テニスやダンス、アイススケートなど実質的に習うことができないスポーツはほとんどないと言ってもいいくらいです。
逆に言うとそれだけ子供が自分にあった習い事を選びにくくなっていることでもありますので、もしこれから習い事を始めるなら周囲の流行や意見に流されることなくしっかり親子で適切なものを選ぶようにしたいところです。
低学年時と高学年時で習い事の種類が異なる
小学生向けの習い事の範囲は広く、習字やそろばんといった昔ながらのもののほかに、水泳やフィットネスなど体を動かすスポーツも多く選ばれています。
どういった科目を用意すべきかによって必要な金銭も異なってきますが、ベネッセ教育総合研究所がした調査によると、毎年親が子供にかける習い事の費用は1人あたりだいたい30万円程度とされています。
習い事は一つだけでなく複数の項目で行うことも多いので、その分本人に対するコストはどんどん高くなっていってしまいます。
子供の将来性のためにかかる教育コストについてはここ10年くらいでクローズアップされるようになってきた問題です。
しばしばいわれるのが「費用対効果」としての習い事で、高学歴で将来についてより詳細に考えている両親ほど子供にとってより直接的に役立つ種類の習い事をさせたいと考える傾向にあります。
ですがコストに対して適切なバックがあるかどうかは結果論として判断しなければわからないこともありますし、外部から説明される内容だけで良し悪しの判断をつけることはできません。
高校や大学への受験を控えた時期には学業優先になってしまうのは仕方がありませんが、小学生やそれ以下の年齢で行う習い事についてはあまり得か損かということだけを気にするのではなく、子供が楽しんで行うことができるかということを優先させてあげた方がよいでしょう。