不動産業は大きく4つに分類
不動産業と言われる業種は、大きく分けると、賃貸業、ウィークリーマンション業、仲介業、売買業の4つに区分することが出来ます。
もちろん同じ会社や事業者が2つ以上の業を営むケースも珍しくはありません。
不動産賃貸業
いわゆるアパートやマンションの管理を行う業務です。
建物のオーナーから委託を受ける場合や自社の建物のケースもありますが、いずれも建物の管理、入居者募集と契約手続き、家賃の徴収等の業務一切を行います。
賃貸業は大家に代わって賃貸建物に関する一切の事務や作業を行います。
入居所の暮らしに密着した仕事が多く、玄関など共用スペースの電灯交換、駐車・駐輪スペースの整備、日頃の建物内外の清掃など入居者の立場に立って業務を行います。
各居室のキーを預かる立場でもありますので、入居者のプライバシーを徹底的に守る事が信用を得るために必要です。
近年、低金利時代に入り、アパートやマンション等の賃貸向け住宅も多数建設され、供給過多のため競争が厳しくなってきており、入居希望者に選ばれるような募集のアイデアが求められる様になっています。
ウィークリーマンション業
長期間の入居者ではなく短期間の出張者等を受け入れるアパート・マンションの管理をします。
滞在日数はそれぞれの事業者ごとに決められているようです。
これはホテルではない、長期滞在のアパート版というところでしょうか。
主な業務内容は、入居者からの予約受付、接客、出入り情報管理、入金管理などです。
また、ウィークリーマンションは通常の賃貸住宅と異なり、ベッドや冷蔵庫、ガス調理台といった備品が室内にあらかじめ備えつけられています。
この備品の整備や、入居者入れ替わり時の室内清掃も重要な業務です。
ウィークリーマンションは遠方からの利用者が多く、装備備品、清掃状況などがリピートにつながる重要ポイントです。
不動産仲介業
この業種は不動産の売却希望者と購入希望者の仲介を行い、手数料を得ます。
具体的な仕事は、不動産を売りたい、あるいは買いたい、という人を見つける事からスタートします。
売りたいケースでは持っている不動産の価値などの情報を収集し、買いたいケースではどの地域にどの程度の予算でどういう物件購入が希望かを把握します。
そして条件の合いそうな両者をうまくカップリングし、取引できる環境を作るのですが、簡単にマッチするケースは多くはありませんので、様々な情報を提供して両者が納得して契約できるよう疑問や不満を1つずつ解決していきます。
不動産売買業
不動産売買業は、不動産を買い付けたり、売却したりして売却益を得る事業です。
仲介業との違いは自ら売買の当事者になることで、売り手と買い手の両者のマッチングには直接は関与しません。
この事業は、地域計画などの十分な知識と情報を持っていないと、仕入れた土地に買い手がつかないケースや買値より低い価格で売却するケースもあります。