シニア世代に有効なスロージョギング
消費されるカロリーが通常のウォーキングの1.6倍とはるかに高く、運動量の少なくなったシニア世代に効果を発揮すると言われるジョギング法に、スロージョギングと呼ばれるものがあります。
TVでも紹介され、歩く程度のゆっくりしたペースで走れば良いために身体への負担が少なく、シニア世代だけでなく普段の運動量が少ない方にもおススメできる健康法です。
ここではスロージョギングを行う方法と、その効果をまとめましたので、普段の運動不足を感じる方は是非参考にして下さい。
スロージョギングの基本的考え方
スロージョギングの特徴は「遅筋」を使ってゆっくり走ることです。
筋肉は、スピーディに体を動かすタイミングで素早く収縮する速筋と、ゆっくり収縮し持久力を保つ運動を続けるために使われる遅筋の2つの組み合わせで構成されており、その連動で運動を可能とします。
速筋は瞬発的に力強く収縮できる反面、すぐに疲れる特徴を有するのに対し、遅筋は瞬発力はないモノの持久力に優れ、疲れを感じにくい特徴を持つ筋肉です。
スロージョギングの基本原理は遅筋を上手に活用する事にあります。
スロージョギング実践の3つのポイント
1.歩くペースで走る
歩く程度のスピードでゆっくり走り、地面を蹴って飛び上がるような動作は必要ありません。
時速に換算すれば約4~5km程度で、まさにおしゃべりしながら歩くのと変わらないスピードです。
ただ、走るスピードは遅くても膝にかかるショックは体重の3倍と言われるため、クッション性のある靴があった方が良いでしょう。
2.走行フォームは背筋を伸ばしやや前傾で背筋を伸ばし、歩く程度のスピードでゆっくり走ります。
足底全体で地面を押す程度の意識を持って、歩幅を狭く取る事で、遅筋のみを使って走る事が出来ます。
3.1日15分程度からスタート
無理をする必要はありませんので、1日15分程度の短い時間からスタートし、少しずつ延ばしてください。
遅筋を鍛える事が出来るので、少しずつ持久力が付き疲れにくい体質になっていきます。
まとまった時間が確保できない場合は、数回に分けても効果はあります。
勤務先の往復や買い物などで少しでも時間を作るとよいでしょう。
スロージョギングにより得られる効果
1.ダイエットやメタボリック症候群の予防
消費カロリーがウォーキングより大きく、生活習慣病の予防に役立ちます。
毛細血管も増え血流も多くなり、生活習慣病の予防やメタボ予防に役立つだけでなく、アンチエイジング効果も期待できるでしょう。
2.持久力を高める
体内に酸素を取り入れる能力が高まり、持久力が付き、疲れに強い体質を手に入れる事が出来ます。
3.脳を活性化する
ジョギングにより大量の酸素を脳に取り入れる事で、日常生活でのストレスの解消や良いアイデアの発案が期待されます。