エンディングノートを書こうとしているところ

エンディングノートの書き方

よりよく生きるためのエンディングノート

終活は人生の時々のライフステージで、いつ何をすべきか、最期はどう迎えたいかを突き詰めて考えつつ行動します。思い描くそれらのプランを具体的に記録したモノがエンディングノートです。

エンディングノートは形式もなく自由に書けるものであり、死後のことだけを記すものである必要もありませんので、遺書のように法律効果は認められていません。使うノートも市販のモノで構いませんし、WordやExcelなどのデジタルデータで管理する方法も可能です。内容や作り方に疑問があれば、書店などに市販のエンディングノートも用意されています。

エンディングノートに書く項目

特に書く項目に定めはないのですが、エンディングノートに書くと家族が助かる項目としては、終末期医療について対応してほしい方法、葬儀に関しての希望、友人や知人の連絡先、預金口座などの財産の情報や処分法の希望、などでしょう。そのポイントを押さえていれば、あとは何を書いても自由という事になります。

書かなければいけないと思い込むより、気持ちを楽に持って、他界後に家族に伝えたいメッセージや現在の心境など、自分らしいエンディングノートを書きましょう。特に注意すべき点を次に記載しますので、確認してください。

1.財産について

金融機関の通帳や印鑑、年金証書類の保管場所は、本人以外は知らないケースがほとんどで、ノートに記載があれば家族は円滑に対応が出来て助かります。

しかしノートに重要な情報が記載されることになるため、ノートを紛失したり他者に見られたりしないように気を付けなくてはいけません。また、書き記す資産の処分方法の確実を期す場合は、遺言書の作成が必要となり、作成した場合はその旨とその場所を記載します。

ちなみに、独身や1人暮らしの方であれば、死後の財産は両親をはじめとした親族に分配される形となっています。詳しい分配方法については、以下のリンクを参考にしてください。

おひとりさまの財産 | おひとりさまどっとこむ

2.デジタル情報

近年は高齢の方もSNSを利用する方が増え、日記のように生活の様子が記されているため、残された家族にとって懐かしく思える内容も多いはずです。

これらは最後には退会手続きが必要となるため、アドレスやパスワードなど手続きに必要なデータをエンディングノートに記載し、退会の時期なども併せて記載しておきましょう。

3.医療や介護について

近年は施設での看取り介護の必要性も指摘されますが、実際には現在でも多くの方が最期を医療機関で迎えられています。

そこで末期の状態となった際の延命治療を施すことを希望するか否かをノートに記しておくと、家族にとり悩ましい問題が解消されることになるでしょう。予め末期症状や認知症で本人判断力が無くなった場合、残される家族に後悔をさせないためのやさしさとも言えます。

エンディングノートを作成するメリット

最大のメリットは、自分の残された時間を心配事なく、後悔することなく有意義に活用出来るように考えられるようになれるという事です。

ゆっくり時間をかけて何度も考え見直して記載する事で、家族への伝え残しの懸念もなく、人生の記録をも思い起こしながら書く事で、やり残しにも気が付くのではないでしょうか。残された家族にとっても、もっと治療を続けるべきだったのでは、と後悔する事もなく、後の各種手続きもスムーズになりとても助かるはずです。


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