子供を育てるのはこんなにも大変！
現在は少子化対策として、子育て世代に対する様々な支援策が実施されていますが、それでも少子化傾向が改善しない理由は、子育て世代が子育てにかかる教育費があまりにも高いことに危機感を抱いているからです。
一般的には子供を一人育てるためには、最低でも一千万円は必要だと言われています。
子供の数が増えるほど子育てにかかる教育費が倍増していくため、現在の経済力では子育ては不可能だと二の足を踏んでしまうケースが多いです。
あくまでもこの金額は教育費の平均額と言われていますが、実際にはどのくらいお金を用意しておくべきなのか確認してみましょう。
参考：子育てに掛かる教育費用はいくら？幼稚園から大学卒業まで
国公立は教育費が安い
子供の教育費用に大きな差が生じるのは、幼稚園の頃から始まります。
幼稚園が公立と私立ではかなり費用が異なることがわかります。
自治体によっては私立幼稚園に通っている家庭には就園奨励費補助金が支給されますが、年収によって金額が異なるためご家庭によって自己負担額が違います。
おおまかに公立と私立では倍近い差があることを覚えておきましょう。
幼稚園の頃から習い事を始めた場合は、この時点で教育費として計上しなければいけません。
子供の頃には色々な習い事をさせたいとして、休む暇がないくらい習い事を一生懸命している場合は、それだけ教育費がかさんでしまうと考えられます。
大幅に教育費の違いを実感するのが小学校からです。
公立の場合は当然ながら授業料は無料になりますが、私立では授業料にも費用がかかります。
平均すると3～4万円近くの授業料が毎月必要になるため、6年間で300万円近くの授業料を負担することになります。
この時点で公立に通わせた場合と私立の場合では大きな差が生じることになります。
小学校に入ると本格的に学習塾へ通うようになる子供も増えます。
これらの費用についても教育費として加算されますので、かなり高額な費用が必要になることがわかります。
中学校や高校でも同様の違いがあります。
大学生になると国公立でも授業料や入学費用が必要になりますが、私立よりはかなり安いです。
特に高額になるのは私立の医学部や歯学部、薬学部などです。
大学在学中に数千万円単位で教育費が必要になります。
最も教育費が安いと考えられるのは、幼稚園から大学まで公立で貫き通す場合です。
これらを全て計算してみると、教育費の平均額はやはり一千万円近くに達します。
幼稚園から大学まで全て私立の学校に通った場合は、最低でも三千万円前後に達すると予想できます。
他にも親元を離れて一人暮らしをしながら学校に通う場合などには、そのための費用も用意しなければいけません。
子供を一人前の立派な大人に育てるためには、しっかり教育を受けさせる環境を整えることが必要です。