人によって異なるのも当然
突然の出費に備えるために準備しておくべきなのが貯蓄です。
ある程度の金額を貯蓄していれば、万が一の出費がある場合でも安心できます。
では、どの程度貯蓄しておけば安心できると思いますか?
せめて一般的な貯蓄額程度は貯めておきたいと考える方も多いですが、一般的な貯蓄額とは人によって考え方が異なるものです。
平均貯金額はいくら?
一般的と言われている貯蓄額を把握する場合に参考になるのが、平均貯金額です。
ただし、あくまでも平均の金額なので、必ずしも参考になるとは言い切れません。
例えば、貯金額が10万円の人が9人、1000万円の人が1人いた場合の平均額はいくらになるのか計算してみると、平均は109万円という金額になります。
実際には10万円しか貯金していない人がほとんどなのに、1人だけが1000万円も貯金しているため平均額がアップします。
統計の結果も同じことが言えるのですが、貯金が全くないという方もいれば、100万円くらいなら貯めている人や、1億円以上の貯金がある方もいます。
貯金額が多い人のおかげで平均額がかなりアップするため、あまり平均額にこだわり過ぎないことが大切です。
中央値を参考にしましょう
一般的な貯蓄額を参考にする場合は、平均よりも中央値に注目してみましょう。
先ほどの事例で、10万円が9人と1000万円が1人の場合で考えてみましょう。
全ての人を金額順に並べてみると、10万円の人が真ん中の数値になることがわかります。
つまり、この事例では10万円が中央値つまり、一般的な貯蓄額として把握できます。
いざという時に困らない金額を
一般的な貯蓄額を目標とする場合は、あくまでも参考程度に留めておくと良いでしょう。
今後、あらゆることでまとまったお金が必要になる時が訪れるはずです。
その時に、思わず人から借りることがないように十分な貯金を確保しておくのが理想です。
そのためにも、あまり一般的な貯蓄額にこだわり過ぎないようにしてください。
最低でもこのくらいは用意しておくべきだと考えることが大事ですが、その金額がゴールなのではなく通過点に過ぎないと考えるようにしてください。
あまり無駄使いをし過ぎないように気をつけて、もしもの時に備えたお金であることを意識することが大切です。
なかなかお金が貯まらなくて困っているという場合は、お金の使い方をもう一度見直してみましょう。
無駄使いをしないことが大切ですが、購入する前は「本当に自分が使う商品なのか」を自問自答してください。
大して必要のない物をあえて購入する必要はありませんし、無理に購入することで今後の生活に支障を与えそうな場合は素直に諦める勇気も必要であることを覚えておきましょう。