業種や職種により異なる様々な魅力
銀行、証券、保険等業種や営業担当、運用担当など職種によってもそのやりがいや魅力は異なりますが、それぞれに遣り甲斐のある仕事です。
それぞれの業種や職種ごとに魅力や遣り甲斐を概観してみます。
銀行業の魅力
銀行業では事業者への貸し付け担当であれば貸すか否かの審査等に裁量の余地が大きく、融資の可否によってその事業の存続の有無にかかわります。
単に温情で、大切な預金者から預かった預金を貸し出すわけにはいきませんが、見込みがあると見込んだ融資により、事業がうまく軌道に乗って融資を受けた方から感謝の言葉を頂けるとやりがいを感じます。
特に継続融資ではなく新規事業の融資などは実績があるわけではないので、十分な担保がないとなかなか貸出し難いのですが、情報をリサーチの上将来性を見込んで融資が実行され、事業が成功するとガッツポーズが出るほどです。
また近年では、振込詐欺事件が増加し、窓口業務で預金者の現金引き出し時の様子から異変に気付き、未然に被害を防ぐこともあり、これは預金者や警察からも感謝されるお手柄です。
証券業の魅力
証券業は基本的には、自社のものではない株式や債券、投資信託などを顧客に販売し手数料を得る業務です。
株式や債券、投資信託は、様々な状況によって刻々と価格が上下に変動しますので当然顧客にはリスクが伴います。
販売員は専門知識やさまざまの情報を持って、顧客に利益となるように売買のアドバイスをします。
常に利益が出るわけではないのですが、アドバイスに同意してもらいリスクも承知の上で、購入あるいは売却して顧客に利益が出て、アドバイスに感謝されると、頑張って身に付けた知識が役立ったことでやりがいを感じます。
顧客の中には長い投資経験を持つ方もいて、顧客との会話の中で勉強させられることも多く、人と接することが好きな方には適する仕事です。
生命保険業の魅力
保険金の支払いの契機は、人の死亡やケガであることが多く金融業界の中では敬遠されることもありますが、日本は米国に次ぎ世界第2位の生命保険大国で、生命保険契約の世帯加入率は約9割と高い水準です。
生命保険は、人の死亡やケガなど万が一の様々なリスクに備えて、金銭的な保障を約束するという社会において重要な役割を持ちます。
死亡保険金の支払いに際しては、その保険金で残された家族の将来の安定した生活の一助となったり、ケガの補償金では入院時の臨時の費用が賄えたりと、現在では社会になくてはならない制度として定着しています。
特に生命保険は損害保険に比べ契約期間が長いものが多く、顧客との付き合いも長く、一生に寄り添える仕事でもあります。
運用担当者は長期に渡り払い込みを受ける保険金を為替や債券、株式等で運用して増やし、会社を安定させるとともに、満期返戻金等を増加させます。
運用の成否は一目瞭然に金額で出ますので、成功すれば情報分析や売買タイミングの読みが上手くいった結果であり、やりがいを感じます。