国の教育ローンとは

近年問題にされている「奨学金制度」について

「奨学金貧乏」や「奨学金破産」といったことが問題にされることが多くなりました。

奨学金は大学や専門学校など高校を卒業してからの進学先に主に使用されるもので、高額になる授業料や生活費を専門の機関から借り入れしてそれを使用して学校を卒業し、就職をしてから返済するというものです。

しかしこのときに借り入れをする金額にはかなりの金利が上乗せされてしまうため、卒業をしてもなかなかよい就職先を探しづらい現在においては完全に返済するまでには長い時間がかかってしまいます。

奨学金の返済があるために結婚のための資金を貯蓄することができなかったり、相手に奨学金という借金があるために結婚や出産に踏み切れないということも珍しいことではありません。

なぜ奨学金が問題になるかというと、自分にかかった教育コストを子供自身が返済することになるからです。

高額になる教育費を借り入れする方法には奨学金とは別に「教育ローン」というものがあります。

教育ローンは国や金融機関がサービスとして提供しており、その場合契約主体となるのは子供ではなく親や保護者です。

こちらもローンであるので金利はかかりますが、金利は日本学生支援機構の行う奨学金よりも低く固定となっているので有利な点が多いといえます。

教育ローンの種類と利用方法

教育ローンとは簡単に言えば教育費を目的として必要となる金額を借り入れすることができるものです。

住宅ローンやマイカーローン同様、借り入れをする場合にはそれがどういった教育費のために必要になるかということを事前に貸主に対して示す必要があります。

提供元で貸主となるのは国による「日本政策金融公庫」のほか、一般の都銀や地方銀行、信販会社などです。

中でも国の行う教育ローンは金利も低く、借り入れできる金額も高いことから広く保護者に利用をされています。

借主となるのは前述したように教育を受けようとする子供の保護者であり、申し込みをすることで2016年時点では合計350万円までを借り入れ可能です。

金利は2014年4月時点で2.35%の固定であり、利用をするときにはあらかじめ保護者の世帯年収がいくらであるかということを調査しそれをもとに審査をします。

年収には上限がありそれ以上の家庭では借り入れをすることができません。

申し込みは1年中のいつでも行うことができ、審査が通れば約2週間ですぐに振り込みを受けることができます。


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