実際のところ独身男性はどのくらい持っているのか?
婚活の現場ではしばしば「年数2000万円以上でないと結婚したくない」というような女性の意見が聞かれています。
その反面で案外結婚時点までにいくらくらいの貯蓄があればよいといったことは年収ほどには重視されていない印象があります。
もっとも貯蓄分は結婚前までのものは夫婦の財産ではなく、もし離婚をしても分割の対象になりませんのでそのへんの打算をしているのかもしれませんが、それでも年収額ほど重視していないという人が多いというのは確かではないかと思います。
独身男性の場合、早いうちから「自分はずっと独身なんだ」という主義主張を持っている場合を除き、たいていの場合は将来のことをそれほど考えず持っているお金をそのまま使ってしまっていることがよくあります。
独身女性の場合は将来的に結婚を考えていても案外こつこつ貯蓄をしている人は多いので、いざ結婚を考える段階になったときに相手の通帳を見て「!?」と思うようなこともよくあります。
そこで本当のところ独身男性は平均的にどのくらいの金額を貯蓄しているかということをアンケートから探ってみることにします。
平均では3人に1人が200万円~300万円未満
独身男性のうち適齢期となる20~30代の社会人にアンケートをとってみたところ、平均的な貯蓄額のレンジとして最も多いのは約32%で200万円~300万円未満となっています。
次いで多いのが300万円~400万円未満の約27%なので、約半数くらいの独身男性は数百万円くらいの貯蓄額があるという計算になります。
ただしこれらの数字を回答した男性に「どうして貯蓄をしているのですか?」と尋ねてみると、多く回答されるのが「将来結婚を考えているから」や「家を購入する予定があるから」「老後のことを考えているから」といった堅実的な項目です。
一方で600万円以上のかなりの高額を貯蓄している人も全体の約3%がおり、そうした人は「貯蓄自体が趣味」「漠然とした老後への資金をためている」といった貯蓄そのものに対してストレスがなくポジティブな印象を持っているということが特徴的です。
女性にとってはそうした高額の貯蓄がある人は大変魅力的に思えますが、「貯蓄が趣味」ということはもし結婚など生活を一緒にすることになった場合には同じように貯蓄優先の生活をすることになってしまうかもしれません。
年収はともかく貯蓄額がどのくらいかということは本人の性格をかなりよく示すことになりますので、額面通りに評価をするのではなくなぜその金額なのかということを考えた方が女性にとってはよいかもしれませんね。
全く貯蓄しない独身男性の心理
独身女性にとって今一つ理解できないのが、それなりの給与はもらっているはずなのに貯蓄額が限りなくゼロに近い男性です。
同じアンケートによると貯蓄額が100万円以下という人も全体の約6%存在しています。
そうした人の多くは緊急時の必要になる可能性のあるお金を20~30万円くらいストックしておきつつ、あとは自分の趣味や服装などにパーッと使ってしまいます。
場合によってはそうした緊急時のストックも考えずに、通帳の残金は常に数千円という人もいたりします。
性差で簡単に片づける問題ではありませんが、どうしても生まれつき貯蓄が苦手という人は必ずおり、そうした人に貯蓄の習慣をつけてもらうというのはよほどのことがないと難しいというのが現状です。
目下恋人もおらず実家暮らしで自由に使えるお金が多い人ほど案外無駄遣いや浪費癖があるもので、「実家暮らしで独身だったからきっとたくさん貯蓄額があるはず」という推理は大抵の場合間違っています。
若いうちにお金で苦労をしたことがある人ほど貯蓄に対してポジティブな意識を持っている傾向があるので、これから婚活をする女性は外見の派手さだけに惑わされないようにしてください。